ふなのりせむと月待てば

月の満ち欠けのような日々の心を綴る

月想

月はまだ満ちてはおらず



もどかしそうに空に佇んでいた




月は満ちてもまた欠けるのに



それでも満ちては欠けていく



加わっては失っていく己を探すように




月に私を透かし見ていた



自分では光れない



陽(きみ)なしには光れない自分を見ていた